毎年毎年最高気温を更新する夏ももう珍しいことではなくなりましたね。もう5月~9月頃までは「夏」と言っても良いほど30度越えの暑い日が続きます。夏になると化粧をした直後はいいけれど、外に出たとたんに汗をかきもう化粧はドロドロに崩れてテカテカという方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな夏特有の化粧崩れのお悩みを解説解決していきます!
↑夏のイベントと言えば…海、プール、キャンプ、BBQ、花火大会等お出かけイベントが沢山ありますね!
もくじ
1.汗は肌にとって大切な役割を果たしている
2.汗による化粧崩れを防ぐ方法
①ローションパックで肌のほてりや熱をとる
②日焼け止めを馴染ませてツヤのある仕上がりに
3.汗をそのままにするのはNG!
汗は肌にとって大切な役割を果たしている
まず大前提として、そもそも汗が出ることはお肌にも体にとっても、とても良いことだということはご理解ください。汗は体温調節の意味合いもありますので体の中にこもった熱を、汗を出すことで冷ます機能があります。
また、汗はお肌の保護という意味でも大切な役割を果たしています。お肌には「皮脂膜」という天然の保護膜が張られており、これがあると化粧品は必要なくなるほど保湿と保護がされ健康なお肌になります。この皮脂膜を作っているのが実は汗と皮脂です。これらが分泌されることで、皮膚表面で汗と皮脂が混じり合い皮脂膜を作っています。
例えば、中学生や高校生ぐらいまでは化粧水や乳液 等でわざわざ保湿が必要な人は少ないように思います。それは年齢的に若いお肌は汗や皮脂の分泌が非常にスムーズなのできれいな皮脂膜で覆われており、洗顔後もすぐに皮脂膜が張られるから化粧水などのスキンケアで急いで保湿をする必要がないためです。でも、大人になるとそうはいきません。おおよそ20歳を過ぎるとだんだんお肌が乾燥して特に洗顔後やお風呂上りにはスキンケアが必要になってきますよね。
だからこそ汗はかいた方いいと思いますが、この時期によくご相談をいただく内容は
「とはいえ、夏は顔を洗った直後から滝汗が吹き出てくるし、日焼け止めも汗と混じってうまくぬれていないような気がする…」
こんなお悩みをいただきます。
↑汗をかくこと自体は皮膚の分泌作用としてとても大切な事。でも、大量の汗をかくと化粧崩れの原因になります。また大量の汗をかきながらスキンケアしていると、そもそもスキンケアが効果を示しているのか気になるところですよね💦
汗による化粧崩れを防ぐ方法
①ローションパックで肌のほてりや熱をとる |
洗顔直後から汗をかく場合は、体に熱がこもっていますので、首元やわきの下の大きなリンパ管を軽く冷やすと汗は収まりやすいです。また、部屋の空調も少し低めにして整えた方が良いかもしれません。スキンケアやお化粧をするときはなるべく汗をかきにくい環境に整えましょう。そして少しお時間に余裕がある場合はローションパックがお勧めです。お肌をひんやり整えてくれますし、水分が均一に肌にいきわたることで、化粧崩れもしにくくなります。
※ローションパックの作り方はこちら↓
②日焼け止めを馴染ませてツヤのある仕上がりに |
また、「外出後も滝汗をかいて化粧や日焼け止めも流れている気がするけど、化粧もしているから日焼け止めの塗り直しはどうしたらよい?」こんなご質問も多くいただきます。
海や山へのレジャー、野外キャンプやフェスなどに行った際などは本当に沢山汗をかきますよね💦
結論から言いますとそんな時はお化粧をした上から日焼け止めを重ね付けしていきます。まずティッシュで軽く汗を抑えて肌の表面を整えます。その時点で目の下や鼻の周りのファンデーションが一部によれていたりするようであれば、化粧直し用のパクトのパフの汚れていない面などを使用してよれている部分を軽くふき取ります。化粧崩れした箇所を一時的に整えたら、日焼け止めを手のひらに乗せて両手のひらに馴染ませて化粧の上からも優しく貼るようなイメージで日焼け止めを上から重ねていきます。
日焼け止めのタイプによるかもしれませんが、乳液タイプでさらっとしたタイプのものを上から貼るように馴染ませていけば化粧も崩れずにトーンアップしてつやのある仕上がりになります。このやり方は当社のインスタグラムのライブでも実践していますのでよかったら参考にしてみてください。
※日焼け止めの塗り方はこちら↓
余談ですが、化粧直し用で携帯しているパウダーパクトに入っているパフですが、汚れたら直ぐに交換していますか?たまにお客様の化粧ポーチの中を拝見することがございますが、パクトのパフが何度も使い古していて、まるで「コロッケ」のような茶色いパフになっている方がいらっしゃいます。
雑菌がかなり繁殖しているような状況になり、汚れたパフで化粧直しをしてしまうとニキビや肌荒れの原因にもなります。交換の目安は化粧直しでパフの半分の面を使うとして、表面で2回、裏面で2回合計4回で洗い替えのパフに交換しましょう。コロッケパフは絶対ダメです。
汗をそのままにするのはNG!
また、外出先で汗をかいた際にはなるべくこまめにハンカチやティッシュなどで優しく吸い取りましょう。なぜなら、お肌のPHの数値は4~6の弱酸性が理想的です。それに対して汗のPHは6以上ありお肌が弱アルカリ性に傾いてしまう事もあります。
実は常在菌の善玉菌が皮脂膜を作るお手伝いをしてくれているのですが、善玉菌が働きやすい環境は弱酸性です。汗をかきっぱなしで放っておくと肌荒れもしやすくなりますのでご注意ください。
勿論アルカリ性の成分がお肌に悪いというお話ではありません。お肌にはアルカリ中和能という機能があり、皮膚表面にアルカリ性物質が触れても短時間(健康な肌は約30分程度)のうちに中和して本来の弱酸性に戻す力がありますので、洗顔時や入浴時ににアルカリ性の石鹸やシャンプーを使用しても肌はしばらくすると弱酸性に戻る機能がありますのでご安心いただきたいのですが、ずっと汗をかいたままだとお肌には少し負担が多いかもしれませんので汗を流したままの状態で放置することはなるべく避けましょう☺
では、前編はここまで。
後編では、皮脂ドロドロでお悩みのテカリ対策についてお伝えしていきますね☺