2023年の冬は暖冬でしたね。おそらく2024年も暑さが厳しいのは間違いないでしょう。
今回は2024年に後悔しない紫外線対策ときたむー店長が大切にしている日焼け止め選びのポイントをお伝えします。
そもそも日焼け止めを選ぶ「基準」を皆様は持っていますか?
「とにかく焼けたくない!」そんな理由でとにかくSPF値やPA値が高いものを、、、それだけで日焼け止め選びをしていませんか??
そして夏の終わりに肌がカサカサしてきて肌荒れした・・・
そもそも日焼け止めが肌に合わない・・・等、いろいろなトラブルを抱えている方もいるかもしれません。
先ずは紫外線や日焼け止めの基礎的な知識を身に付けておくと自分のお肌に合った日焼け止め選びができます。
もくじ
紫外線が肌に与えるダメージとは?
日焼け止めと紫外線の基礎知識
1.紫外線の種類
2.SPFとPAの違い
3.紫外線吸収剤と紫外線散乱剤について
紫外線が肌に与えるダメージとは?
そもそも「日焼けをするとどのくらい肌にダメージが与えられるの??」
加齢していくだけでも老化は進むわけですが、実は加齢による「生理老化」に対し、「光老化」も加わると紫外線やブルーライトなど光の影響が出てさらに老化が進みます。
日光にさらされやすい顔や手の甲の肌と、服等で隠れているお尻の皮膚とでは、年齢を重ねるにつれて肌の外見が全く違うものになりますし、太陽がサンサンと降り注ぐ沖縄県に住む方と一年間で曇りの日が最も多いといわれる秋田県ではどちらのお肌がしわやシミが少ないか??ご存じの通り統計的には後者の秋田県です。
確かに秋田美人さんはきめ細かくて透明感のある方が多い気がします。
実は顔や手の甲などの変化は「光老化」が80%くらい関与しているとも言われています。 だからこそ紫外線をはじめとする「光対策」をして防いでいくことが大切です。
では、光老化の最大の原因ともいわれる紫外線について基礎的な事をお伝えします。
紫外線と日焼け止めの基礎知識
1.紫外線の種類について |
紫外線の種類は3種類あります。
①UV-A
別名「生活紫外線、老化紫外線」。雲や窓ガラスなども通過することができ、UVBよりも断然に多く降り注いでいて、肌の奥深くの真皮まで届きジワジワとシワやたるみなどの肌の光老化を促す。ステーキ肉に例えるなら弱火でじわじわと焼くイメージです。お肉の中までしっかりと焼けている…
②UV-B
別名「レジャー紫外線」。波長がUVAよりも短い分、地上に到達する量は比較すると少ない。エネルギーが強く肌の炎症や、メラニンを増加させて日焼けによるシミ、そばかすが濃くなる原因をつくる。更に長時間UVBを浴びていると肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができる。ステーキ肉に例えるなら強火でジュっと焼くイメージです。お肉の表面は焦げているけど内側はレア状態。
③UV-C
別名「破壊紫外線」。波長が短い紫外線のため大気中のオゾン層に散乱吸収されるため地表に届くことはほとんどない。しかし、オゾン層が破壊されてしまうと地表に届いてしまう。細胞を破壊するなどの有害な作用が強く、皮膚がんなどの原因となることが心配されています。
A,B,Cそれぞれの紫外線の特性が違うためそれぞれの対策が必要です。
UV-Cはまだ地表には届いていないため、一般的にはUV-AとUV-Bをカットする日焼け止めが販売されています。
2.SPFとPAの違い |
上記の紫外線をカットするために市販の日焼け止めにはSPFとPAという指標で表記されています。
・SPF
UVBに対する防御効果を示す
SPF値が表示された商品を使用することによって、何も使用しない場合の何倍の量の紫外線を防御できるのかを示したもので、SPF値が大きいほど防御効果も高くなります。
例えばSPF2の場合、塗っていない肌と比較して2倍長い日光浴で同程度の日焼けをするという事です。一般的には無塗布でUVBを浴びて日焼けするまでの時間は約20分と言われているため、例えば、SPF2は40分の量を防御できるし、SPF40であれば800分→約13時間はUVBを防御できるという理論値になります。(2022年現在)
・PA
UVAに対する防御効果を示す
4段階にPA値は区分され、「+」は効果がある。「++」はかなり効果がある。「+++」は非常に効果がある。「++++」は効果が極めて高いことを示しています。
ボディ用として使用するのか?顔用として使用するのか?使用用途でもチョイスは変わりますが、顔に毎日使うものであれば、なるべくカット効果を意識しつつも肌負担が少ないものを選ぶ必要があります。
3.紫外線吸収剤と紫外線散乱剤について |
では、日焼け止めを作る際に実際に使われているUVカット剤の基剤はどのようなものがあるかというと大きく分けると2種類に分けられます。
①紫外線吸収剤
紫外線を化学的な仕組みで吸収し、熱などのエネルギーに変換させて放出して紫外線が皮膚に浸透することを防ぎます。
・メリット→白浮きしない。伸びが良く汗で崩れにくいことが挙げられる。
・デメリット→科学的な仕組みで熱などのエネルギーに変換させるため、人によっては皮膚刺激を感じる場合がある。成分によってはアレルギーを起こすものもある。
例えるなら黒い紙。黒い紙は熱を吸収しやすい色ですよね?
②紫外線散乱剤
物理的な仕組みで鏡で光を跳ね返すように、紫外線を反射・散乱させて肌に浸透することを防ぐ。
・メリット→物理的に反射・錯乱させるため皮膚への負担が少ない。
・デメリット→白浮し易かったり、場合によっては乾燥しやすいことが挙げられる。
例えるなら白い紙。白色は表面で光を反射しますよね。
世の中で販売されている日焼け止めは、紫外線吸収剤だけが配合されている化粧品もあれば、吸収剤も散乱剤もミックスされて配合されている日焼け止めもあり、沢山の種類が販売されています。どちらが良いという話ではなく、これを踏まえていただいて、ご自身のニーズやお肌に合う日焼け止めを選ぶことが最も大切です。
以上の基礎知識を踏まえて、2024年の日焼け止めに1本目は何を選ぶべきか?
次のブログでお伝えします😊